子育ては親育て

「過保護」や「過干渉」に対して、「放任主義」というのもあります。 親子関係の適度な距離感というのは、それぞれの家庭によって違うものだとは思いますが、親だっていろいろと悩み考えながら子育てをしているものです。 大学の入学式だけじゃなく、卒業式にも両親や祖父母が出席するようになって、大学側が会場の確保に奔走するようになっているとも聞きます。 大学の卒業式に出席するのが過干渉だとも思いませんが、大学を卒業して社会人ともなれば、もう一人前の大人です。 そんな中、就活最前線の厳しい現実を知り、心配で仕方ないのはわかりますが……

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「かわいい子には旅をさせよ」という諺がありますが、子どもに合わせた適度な距離を保ちながら見守るためには、親にも辛抱が必要ですね。

親子

 

私が活動しているNPO法人で行っている金銭教育プログラムでも、子どもの主体性を養うことを盛り込んでいます。 子どもの年令や個性に合わせて、与えるお金の額と買っていいものの範囲を決め、あとは全てを任せたうえで様子を見るというものです。 使ったあとで、「あ~、こんなもの買わなければよかった~」とか、「ガマンして貯めたから欲しかったものが買えた」といった小さな経験の積み重ねから、子ども自身が学ぶことが大切だと考えるからです。 親としても、「もったいないから、買いません!」「また、そんなムダ遣いして!」と、イライラから開放されますね。(笑)

 

「子育ては親育て」とも言いますが、子育てを経験しながら親も育つというのは、そのとおりだと思います。 自分の子どもが可愛くない親なんていないと思いますが、子どもの「自立」や「自律」を願わない親もいないと思います。 子どもとの「適度な距離感」、考えてみたいですね。