夫婦共働きのライフプラン

住宅購入をきっかけに、共働き世帯のご夫婦がご相談にお越しになる場合、ライフプランラボだけかもわかりませんが、新築一戸建ての購入をお考えのケースが多いように感じています。 また、普段、お忙しいこともあってか、奥様が産休・育休中のタイミングでお越しになるケースも多いですね。 この機会に、アレコレ気になっていることを片付けなければ、ということのようです。

ま、それはさておき……、ひとつ前のエントリーで書いたように、妻が産休・育休をはさんでその後も正社員で働き続ける場合には、職場の環境や夫の家事に対する協力体制など、いろいろと共有しておくべき課題もたくさんあるわけですから、お金のことだけに限らず、コミュニケーションはとても大切です。(自戒を込めて)←言われる前に書いておく……(笑)

育休中の収入減もありますが、職場復帰後の保育園の費用についてもあらかじめリサーチが必要ですよね。 しばらくの間は、「これだけ保育料がかかって、いったい私はなんのために働いているの」なんてマイナスイメージにならないためにも、その後の家計の収支が大きく改善されることについて具体的なイメージをもっておきたいものです。

住宅購入に関しては、「夫婦とも正社員で定年まで」を前提に返済計画を立てるのか、または別のパターンも考えておくべきなのか、場合によっては慎重に検討しておくことが必要なこともあります。

「私はいつまで働く必要があるの」

もし、なんらかの事情で「前提」が覆ったときに、どのような問題が起こりえるのか……。

考えすぎかもしれませんが、夫の収入だけから考えて住宅ローンの借入額が大きい場合には、リスクヘッジの方法というか、「そのとき何が起こるのか」ということについて想定しながら、そもそも住宅ローンの返済計画をたてておけば安心です。

住宅ローンに限りません。 ライフプランラボがある宝塚市周辺では、人気の私立大学が多いこともあってか、大学受験はもとより中学受験熱も盛んです。

高校までは公立で……、とそれ以上はあまり考えていなくても、なんらかのきっかけ(意外と多いんですが)で、私立の中高一貫校受験、それに伴う塾の費用など、予想外の教育費用の負担で家計の様子が大きく変わることもあります。

夫婦共働きだからなんとか支出できるし……、子どものためだから……

それがいけないと言うつもりはまったくありませんが。

ただ、それもこれもふくめて、将来の老後の生活に直結していることを知ってもらいたいです。

否定的な印象になってしまっていれば恐縮ですが、そうした問題や課題について、「家計のキャッシュフロー分析」は大いに役立ちます。

今は、こんな計画だけど……

「仮に、子どもの教育進路がこう変わったら……」

「新築一戸建て希望だけど、仮に新築マンションだったら……」

「もし妻が10年後に退職して、その後パートになったら……」

基本パターンの「現状分析」さえ完成してしまえば、キャッシュフロー分析はシミュレーションを重ねることが簡単にできてしまいます。 ライフプランラボがこだわっているオリジナルの「貯蓄残高推移予測グラフ」があれば、シミュレーションの結果も瞬時に把握することが可能です。

将来の家計への影響について、具体的なイメージで理解することは、今の暮らしについての価値観にまで大きな示唆を与えてくれます。

共働きのライフプラン

文章で伝えるのはなかなか難しいのですが、マネーに関する「損得」だけで目先のことを考えるのではなく、長期的な家計を俯瞰する思考で、将来から逆算して今を考えるということ、特に夫婦共働き世帯では大切なことです。

共働き家計相談も、宝塚市のライフプランラボへ

 

共働きなのに、なかなかお金が貯まらない

「夫婦とも正社員で、収入はそこそこあるのに、何故か貯蓄が思ったように増えない」ということも多いのですが、その原因としては「あると、使っちゃう」ということもありがちだと思います。 共働き世帯の特徴は、とにかく忙しいこと。 お子さんが生まれると、産休に育休で一時収入ダウン、その後は保育料の負担と続きます。 どうしても外食が増えたり、家事代行に限らずさまざまなサービスを利用することもあるでしょう。 収入を維持するために必要な経費と割り切ることができればいいのですが、なかなかそうもいきません。

節約も楽しめる間はいいのですが、お金と一緒にストレスもたまってしまうようでは困ります。 夫婦共働きだからといって、夫か妻のどちらか一方の収入だけで家計をやり繰りし、残りは手をつけないようにするというのが可能であれば良いのですが、なかなかそれも難しいものですね。 世帯収入が多い、つまり、それなりに余裕があるということは、家計管理を少し頑張れば将来の家計が確実に大きく変わることは明らかです。 日々の忙しさに追われてしまい、長期的な家計運営という視点まで忘れてしまうのはもったいないですよ。

共働き家計相談

 

家計の将来を分析する場合には、まず最初にライフイベント表というのを作成します。 お子さんがいれば、小学校進学、中学校進学というように予想される家族のイベントを書き込んでいくものです。 海外旅行や自動車の買い替えなど、まとまった支出をともなうイベントもじゃんじゃん書き込みましょう。 近い将来のイベントはすぐに書き込むことができても、老後のことまでとなるとなかなか浮かんでこないかもしれませんね。 それでも、どんどん夢をふくらませて、イメージしていきませんか? 夢や希望は大きいほうがいい。 たくさんあるほうがいい。

さて、そんなたくさんある将来のイベントについて、予算を考えたときに、少し頑張れば実現できるというものがたくさんありませんか? 「とにかく老後にお金がかかりそう、という漠然とした不安のためだけに貯蓄を頑張る」というのでは、忙しい日々の暮らしにストレスを与えてしまいそうです。 今の暮らしを楽しむことも大切ですが、こうしていれば、いずれこんな夢や希望が実現するという具体的な目標があると楽しいものですよね。

 

ライフプランラボには、共働き家計相談のサービスもあります

 

 

何歳まで働かないといけませんか?

共働き世帯の妻からのご相談の際、ときどきあるのが「家計のことを考えると、私は何歳まで働く必要があるのか知りたいのですが」というものです。 逆に、今は専業主婦だが、「家計のことを考えて働こうと思うのですが、どんな働き方が必要でしょうか」といったご相談もあります。 今回は前者の場合、特に、夫婦とも正社員を前提に考えているケースについて考えてみます。

 

夫婦共働きの世帯の特徴としては、「忙しい」ことです。 特に子どもが小さい間は、いろいろと大変です。 もちろん、子どもがいてくれるおかげで頑張れるということもあるでしょう。 しかし、普段から家計の細かいことまで、じっくりと考えている余裕はないのかもしれません。 ダブルインカムということで、家計にゆとりがあればなおさらですね。

 

しかし、冒頭の「何歳まで働かないと……」という状態は、「仕事が辛い」ということの裏返しでしょうから、当初の計画にはなかった途中で退職するということに対して、家計上の不安があるということですね。 こんなケースでも、家族のライフプランを考えることが問題解決の手がかりになります。

ワークライフバランス

 

「○○しなければならないから、働き続ける」よりも「○○したいから、働き続ける」と考えたほうが精神的にも楽になるのは当然ですが、現実にはそう簡単なことではありません。 そこで、「○○したいから」をもっとはっきりと意識できるまで具体的に考えることが必要です。

 

ライフプランシミュレーションでは、将来、希望するライフイベントについてできるだけたくさん挙げるべきです。 「どうせお金の問題でムリだから」と簡単にあきらめてしまうのではなくて、最初はとにかくたくさんの夢を掲げることから始めます。 たくさんの夢や希望というライフイベントについて、予算をたてながら将来の家計の様子をシミュレーションし、その結果を比較しながら実現できる可能性を考えていきます。

 

「トレードオフ」ではありませんが、「手に入るものと失うもの」の関係を生活設計の面からイメージできれば、家計にもメリハリが生まれます。 キャリアといっても、仕事だけを考えるのではなくて、もっと広く、もっと長く、キャリアプラン=ライフプランという視点で考えてみると少し考え方も変わってきますよ。 というか、「少し、気持ちが楽になる」ということかもしれません。

 

もちろん、答えは人それぞれ。 「やはり、今すぐに辞める」「あと10年だけ頑張る」「当初の予定どおり退職まで働く」 今、すぐに結論が出せる場合ばかりでもありませんが、たくさんの選択肢と価値観に出会うだけでも、気分的には大きく変わります。 ライフプランを考えることは、キャリアプランを考えることでもありますから。

 

相談業務中心のライフプランラボには、たくさんの答えがあります。