キャリアプランもライフプラン

キャリアプラン、ライフプラン、マネープランは一体です。 ピン!とこない人も多いかもしれませんが、「生き方・暮らし方」「働き方」と「お金」の関係は密接ですよね。

60歳前後の働き方を考えるとき、30~40歳代のときと、50歳代のときとでは環境も変わってより現実的になっているのではないでしょうか。 実際に、30歳代で住宅購入をきっかけにお越しになった人が、退職を控えて再びご相談にというケースも増えています。(とても嬉しいことです)(笑)

「60歳で退職金を受け取り、スッパリと完全リタイア」「年収は少なくなるが、65歳まで継続雇用で働き続ける」「年収は少なくなるが、55歳くらいで転職して65歳まで働く」というようなセカンドキャリアプランです。 若いときにはボンヤリとしていた「働き方」については、家族・職場の状況からも、より具体的に考えることができるタイミングと言えそうです。

 

キャリアプランもライフプラン

このグラフはいつもライフプラン相談で使っている、「家計のキャッシュフロー分析」から将来の貯蓄残高の推移を予測したグラフです。 ここでは、上述したように60歳前後の働き方が家計にどのような影響を与えるのか試算しているところです。 もちろん、転職については思惑どおりになるかどうか未確定要素も高くなるのですが、そこは「たかがシミュレーション、されどシミュレーション」です。 変動要因があっても、一定の「目安」があるのと、ないのとでは、判断する場合に安心感の度合いが違ってきますよね。

「こうなったら、こんなイメージ」

「こうなった場合には、こんな課題がある」

「こうならなかったときには、こんな考え方もある」

たかがシミュレーション、されどシミュレーション、大切なことです。

もちろん、それぞれのケースにおいて、マネープランも柔軟に対応する必要があります。 すべてはセットで考えることが大事なんですね。

「こうしていれば、希望する暮らしが実現する」

というような、「目安」や「モノサシ」が必要だと感じた人は、ライフプラン相談をご利用ください。

 

ライフプラン相談は、宝塚のファイナンシャルプランナーへ

 

シニアの働き方セミナーの内容

昨日、お話しをさせていただいたセミナーのひとコマですが、内容を簡単にご紹介してみたいと思います。 まずは、レジュメのタイトルから……。

「ライフプラン・キャリアプラン・マネープラン」自分らしい暮らしを実現するために

「少子高齢化社会のオモテとウラ」

「ライフとキャリア」

「三つの健康とバランス」

「ライフとマネー」

「収入と支出のバランス」

「希望するライフスタイル」

「ライフプランニング(家計のキャッシュフロー分析)」

「一時的ニーズと真のニーズ」

ライフプラン・キャリアプラン・マネープラン

全体の流れはこんな感じですが、私が開業以来、実際のご相談をとおして感じたり考えたりしてきた経験をもとにして構成しています。 老後(とはいっても60代は、まだまだ若いのですが)の働き方や暮らし方は、今後もますます多様化していきます。 もちろん、価値観も同じように多様化していくでしょうから、自分らしい暮らしといっても簡単に決められるわけではありません。 希望するライフスタイルや生活設計を考えるとき、経済的背景(家計の裏づけ)が必要なことは言うまでもありませんが、そのために必要な家計管理の考え方は非常にシンプルです。

日々の暮らしの積み重ねが、将来の家計にどのような影響を与えることになるのか、意識しながら暮らすのと漫然と暮らすのでは、やはり大きく違ってきます。 多くのものをガマンして、節約しながら生活しようということではありません。 本当に手に入れたいモノやコトを実現するために、将来から逆算して今を考えることが大切です。 いろいろな事例を交えながらお話しをさせていただきました。 また、ライフイベント表を実際に作ってみる(時間の関係でちょっとした体験モードでしたが)ことも、考え方を整理する意味で参考になったのではと考えています。

普段、こうした機会をいただけるように積極的に活動しているわけではありませんが、幸運にもお声をかけていただくこともあり、私自身も充実した時間になり感謝しています。

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ライフプランラボ 過去のセミナーおよび出講一覧

 

シニアの働き方セミナー

宝塚市 シニア・女性のライフキャリア促進事業(地域人づくり事業)

シニアの働き方セミナー ~新しいステージへのステップ~

8日間の講座ですが、2日目午後のパートを担当させていただきます。

「ライフワークプラン、マネープランの作成」と題して、ライフプラン・キャリアプラン・マネープランについてお話しをさせていただきます。

時間は2時間半とたっぷりあるので、ライフイベント表作成などのワークも体験していただく予定です。 そして、最近のセミナーでは、相談実務と同じように、「家計のキャッシュフロー表」をその場で使いながら、より具体的なイメージをお伝えしたいと思います。

シニアの働き方セミナー

 

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ライフ×キャリア×マネー

宝塚市 シニア・女性のライフキャリア促進事業(地域人づくり事業)のひとコマを、7月に続いて認定NPO法人宝塚NPOセンターさんからお声をかけていただき担当させていただくことになりました。

シニアの働き方は大きく変化しています。 ライフプラン・キャリアプラン・マネープランはセットで考える時代とも言えます。

「豊かで安心な暮らし」を実現するために、希望する「生き方」「暮らし方」はもちろん、「働き方」についても考えておくことが必要です。 高齢者を取り巻く社会的・経済的背景や課題、長く働くことの意義や生きがいといったことについてお伝えできればと考えて準備しています。

今回も、ライフイベント表を使ったワークで一緒に考えていただく時間を設けています。

ライフ×キャリア×マネー

 

ライフ×キャリア×マネー

 

ライフプランラボ 過去のセミナーおよび出講一覧

 

ライフプランとキャリアプランはセットです

ライフプランラボでは、希望する「生き方・暮らし方」という表現をよく使います。 家計簿レベルの分析も大切ですが、節約にも限度がありますし、家計について考えるときには節約以外にもアプローチするべきところがたくさんあるからです。 将来、手に入れたい「生き方・暮らし方」、たくさんのライフイベントを中心にしたライフプランを考えるところから始めましょうということです。 節約するところ、切り詰めるところばかりを考えるのは切ないものです。 どうせなら、やってみたい事なんかもたくさん候補に挙げ、実現の可能性をどんどん探ってみたいものですよね。

やりたい事を実現するためには、家計の裏づけが必要です。 家計の収支を改善するには、支出を減らす以外に、収入を増やすことを考えることも必要です。 しかし、収入を増やすなんて、簡単なことではありません。 もちろん、「お金にも働いてもらおう」なんて、運用を推奨するわけでもありません。 将来、実現したい大切な夢や目標を、どうなるのかわからない運用リスクにさらすこともありませんしね。 (資産運用のリスクについてはまた別の機会に)

ライフプランとキャリアプラン

さて、「収入を増やす」ということですが、「転職して収入アップ!」とか、「ここは、起業して勝負しようか!」なんてことではありません。 たとえば、「主婦が家計を助けるためにパートに出る」というありがちなケースであっても、できれば、将来の働き方を見据えてパート先を選別したいということです。 もちろん、主婦の働き方だけではありません。 「定年制度」は大きく変わっていますから、男性についても将来の働き方について考えておく必要があります。 定年制度や退職金制度が大きく変わっても、あまり実感がないためか、将来の収入の変動について具体的には理解できていないという人は多いです。

男女、立場を問わず、「生き方・暮らし方」を考えるときには、「働き方」も考えることが必要な時代になりました。 いつまで、どんなペースで働くのか。 大げさなことではなく、ライフプランを考えるときには一緒に考えておきたいことです。

 

ライフプラン相談はライフプランラボへ

 

70歳定年時代の前に考えておきたいこと

高年齢者雇用安定法の改正により、年金受給開始年齢まで働き続けることのできる環境整備が急務となっています。 年金支給開始年齢の段階的引き上げはすでに始まりましたが、最終的には60歳から65歳までの「空白の5年間」、つまり無収入・無年金の期間に備えたライフプラン・キャリアプランについて考え、準備することは大切なことになっています。 と、そんなところに気になるニュース……。

働き手「70歳まで」…新生産年齢人口に yahoo!JAPANニュース

「70歳まで働きなさい、年金の支給も70歳からにしますからねっ」ということでもなさそうですが、なんとなく、「ドキッ!」とする内容ですね。 もちろん労働人口の問題や、年金財政の問題など、人口減・超高齢社会の影響は多方面にわたり、簡単に解決できるようなものではありません。 今後の方向性がはっきりするまで時間もかかると思いますが、家計分野においても重要な課題であることは間違いありませんから、できれば早いうちから「老後の働き方」「老後の暮らし方」について少しずつでも考えておきたいところです。

60歳でいったん退職して、その後は継続雇用という場合でも、年収はそれまでの5割減くらいになることが多いようです。 現役時代と同じようなライフスタイルを維持するためにも家計の裏付けは必要ですから、「働き続けることができるなら有難い」という人は多いでしょう。 もちろん、働き続けることを希望する人ばかりでもなく、「スッパリ辞める」という選択肢もあります。 いずれにしても、60歳を目前にして、「本当は辛いけど、家計のためには働き続けるしかないか」と後ろ向きな状態で再スタートするよりも、早くから「老後のライフスタイル」としての「働き方」については考えておいたほうが良さそうですね。

 

退職後の家計

家計に関しては、60歳以降も収入が安定して多いほうが暮らしにゆとりがあるのは当然です。 もちろん、「お金がすべて」ではありませんが、何をするにも「お金」(という表現じゃなければ予算とか、収支計画)は必要です。 平成24年度の簡易生命表によると、日本人の60歳時の平均余命は、男性で22.93年、女性で28.33年です。 健康に過ごすことも大切になってきますが、やりたいことを実現するには十分な時間がありそうですね。 家計分野においても、「経済的裏付け」を伴った「希望する生き方・暮らし方」を考えておきたいものですね。

 

生き方、暮らし方、働き方、すべてはライフプランから

 

10代のスクールライフ、キャリアプラン、ライフプラン

何度か、このライフプランラボの公式ブログでも書いたことがあると思いますが、私は本業のファイナンシャルプランナーとは別に、ライフワークとしてNPO法人で活動しています。 2005年に特定非営利活動法人として設立されたC.U.P(カップ)という団体に所属していますが、設立当初は、金銭教育プログラム担当理事という立場で参加しました。 その活動の中で、ずっと以前から温めていた念願の「親子おこづかいゲーム」が完成し、事業として開催できるようにもなったのですが、NPO活動を継続するのはなかなか難しいこともあり、ここ5年ほどは、中核事業となっている「10代のためのボランティア講座」に集中した事業展開になっています。

 

10代のためのボランティア講座

今年で9年目になるボランティア講座ですが、年々、募集に苦労するようになり、時代(ニーズ)の変化があるのかと悩ましい日々ですが、ニーズが変化したというよりも、顕在化しなくなったような気もしていて、そうだとするとむしろ問題は大きくなっているのかと、悶々としています。(笑)

どんな内容の講座なの?ということについては、私がここに書くよりも、今回の大学生スタッフのメッセージを転載します。

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あなたは、今どんな生活をしてますか?
部活や勉強や学校のイベントに力を入れている人、
バイトをしている人
趣味に打ち込む人
大して何もしてないかな・・という人
いろんな人がいると思います。

「ボランティアって何?」
「社会ってどんなところ?」
「自分で何かやってみたい!!」
「新しい友だちをつくりたい!」

そんな人の思いに応えるのが、「10代のためのボランティア講座」です。
”ボランティア”というツールを通して、自分の生き方や社会との繋がりについて考える2泊3日のキャンプを企画しています!

3日間頭と体を使いながら、
いろんな人の話を聞いて
自分でじっくり考えるプログラムを用意しています!

また、社会で活躍する大人をたくさん呼んでいます。
人生の先輩のいろんな話を聞いてみませんか?

動機はなんでもオッケー^^
新しい出会いや新しい気づきをみんなで探しませんか?

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日時:3月21日~23日
場所:箕面市立青少年教学の森野外活動センター
集合場所:阪急箕面線箕面駅
対象年齢:13歳~18歳
募集人数:24名
参加費:16,500円
申込締切:3月14日

特定非営利活動法人C.U.P

お問い合わせは事務局(ライフプランラボ)まで

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特定非営利活動法人C.U.Pの公式ブログ(ボランティア講座の記事一覧)へ

最近は、情報発信の主体をFacebookページに移しました

 

周りの大人から勧められても、「めんどくさい」「忙しい」ということになりがちですが、「ピンっ!」ときそうな子どもたちに、少しでも興味をもっていただきたいので、あえてここで記事にしました。

「継続は力なり」(笑)

 

第1回 持ち味カード体験講座を開催します

あなた自身の「持ち味」を発見して、キャリアプラン・ライフプランに生かしましょう。

持ち味カード(ビジネス編)を使って、少人数で楽しみながら自分自身に向き合うことのできる講座です。

自身のキャリアアップや、職場でのミーティングなどに……

企業内の研修や、強い組織づくりのために……

自分自身のたな卸し、自己分析に……

いろいろな使い道のある「持ち味カード」です。 まずは、講座で「持ち味カード」を体験してみませんか。

持ち味カード

 

詳細は、Facebookのイベントページ「持ち味カード体験講座」へ

持ち味カード体験講座へのお問い合わせ等は、こちらのフォームからどうぞ

 

「自分の持ち味を知る」ライフプランを考えるときにも役立ちます

 

 

何歳まで働かないといけませんか?

共働き世帯の妻からのご相談の際、ときどきあるのが「家計のことを考えると、私は何歳まで働く必要があるのか知りたいのですが」というものです。 逆に、今は専業主婦だが、「家計のことを考えて働こうと思うのですが、どんな働き方が必要でしょうか」といったご相談もあります。 今回は前者の場合、特に、夫婦とも正社員を前提に考えているケースについて考えてみます。

 

夫婦共働きの世帯の特徴としては、「忙しい」ことです。 特に子どもが小さい間は、いろいろと大変です。 もちろん、子どもがいてくれるおかげで頑張れるということもあるでしょう。 しかし、普段から家計の細かいことまで、じっくりと考えている余裕はないのかもしれません。 ダブルインカムということで、家計にゆとりがあればなおさらですね。

 

しかし、冒頭の「何歳まで働かないと……」という状態は、「仕事が辛い」ということの裏返しでしょうから、当初の計画にはなかった途中で退職するということに対して、家計上の不安があるということですね。 こんなケースでも、家族のライフプランを考えることが問題解決の手がかりになります。

ワークライフバランス

 

「○○しなければならないから、働き続ける」よりも「○○したいから、働き続ける」と考えたほうが精神的にも楽になるのは当然ですが、現実にはそう簡単なことではありません。 そこで、「○○したいから」をもっとはっきりと意識できるまで具体的に考えることが必要です。

 

ライフプランシミュレーションでは、将来、希望するライフイベントについてできるだけたくさん挙げるべきです。 「どうせお金の問題でムリだから」と簡単にあきらめてしまうのではなくて、最初はとにかくたくさんの夢を掲げることから始めます。 たくさんの夢や希望というライフイベントについて、予算をたてながら将来の家計の様子をシミュレーションし、その結果を比較しながら実現できる可能性を考えていきます。

 

「トレードオフ」ではありませんが、「手に入るものと失うもの」の関係を生活設計の面からイメージできれば、家計にもメリハリが生まれます。 キャリアといっても、仕事だけを考えるのではなくて、もっと広く、もっと長く、キャリアプラン=ライフプランという視点で考えてみると少し考え方も変わってきますよ。 というか、「少し、気持ちが楽になる」ということかもしれません。

 

もちろん、答えは人それぞれ。 「やはり、今すぐに辞める」「あと10年だけ頑張る」「当初の予定どおり退職まで働く」 今、すぐに結論が出せる場合ばかりでもありませんが、たくさんの選択肢と価値観に出会うだけでも、気分的には大きく変わります。 ライフプランを考えることは、キャリアプランを考えることでもありますから。

 

相談業務中心のライフプランラボには、たくさんの答えがあります。

 

働き方も、ライフプランとして考える

まさに、「生き方・暮らし方」というライフプランを考えるときの重大なテーマです。

「出世して、子供も産め?!」”働き方強要社会”に疲弊する女性たち 日経ビジネスオンライン

もちろん、私の場合は、「女性が育児をがんばれるような施策はどんどんやるべき」という立場です。 働き方の選択肢は多いほうがいいに決まっています。 ずべてのニーズに応えられるかどうかは別にして、冒頭のニュースにあるような精神論ではなく、出産しても働き続けるための環境整備は、まだまだ不足していると考えているからです。

そういう意味では、「男性がもっと育児に参加できるような施策を打つべき」という考え方もアリ。(笑) 余裕のある大企業のための施策であったとしても、可能であれば、思い切って導入を進めてもらいたいものです。

働きやすい職場

 

ニュース記事には、「ライフキャリアレインボー」についても触れているようですが、その考え方には私も共感しています。 キャリアとは、様々な「役割り」の組み合わせであって、人それぞれ違って当然です。 「んなもん、働いてお金を稼がないと、生活でけへんやん」というように、「収入」や「お金」という部分だけにとらわれずに、自分自身の「役割り」について、少し広い目線で俯瞰してみてはいかがでしょうか。

 

「職業人」という役割りが自分のなかで90%を占めていて、「ちょっとしんどいかも」というときには、「家庭人」「市民」「趣味人」などの役割りについてのシェアを高めるのもいいですよね。 職場では、いろいろと難しいこともあるでしょう。 自分らしさを失わないように、自分自身を肯定することも必要ですし、さらには、他人を肯定することも大切です。 格差、格差と、必要以上に踊らされるのも考えものですよ。