知ったらしまい

「知ったらしまい」、「しまい」は「終い」とか「仕舞い」と書く場合もありますが、いわゆる「相場の格言」です。

出版界にも「アベノミクス」効果 マネー誌に思わぬ”特需”  産経新聞

実際、「会社四季報」(東洋経済新報社)が在庫切れとなり、「日経会社情報」(日本経済新聞社)の売れ行きも好調とのことです。 アベノミクスと言われる今の状況を「バブル」だと解説する人もいるようですが、今はまだ「期待で動いている」状態。 冒頭の「知ったらしまい」というところまでにも、まだまだ遠いような気がします。

株式市場

 

出版界にも特需ということですが、変化が表れたのはマネー専門誌です。 電車の中吊り広告を見ていてもよくわかるのですが、一般の週刊誌や、経済とは無縁の雑誌の見出しにまで、「今こそ株式投資で儲けよう」とか、「株式投資で一攫千金」とかの見出しが目立つようになれば要注意かもしれませんね。 残念ながら(?)、今はまだそこまでは……。(汗)

 

相場の格言で、ひとつ私が好きなものをご紹介します。

「強気相場は、悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成長し、幸福の中で消えていく」

深いですよね。(笑)

ちなにみ、干支に関した相場格言もあります。 今年は「巳年」ですが……

「辰巳天井」や、「戌亥の借金、辰己で返せ」が代表的です。

格言のように、今年は目先の天井、つまり強い相場となるのでしょうか?

「辰巳天井」の格言にはまだ先があり……

「辰巳天井、午しり下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまづき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」

株式投資に限らず、投資や運用は「心理戦」という側面もありますから、昔からこうした格言が投資家の心理状態を表すものとして語りつがれてきたんでしょうね。 もちろん、「辰巳天井」だからといって、今年必ず目先の天井になるのかどうか、それはわかりませんからね。(笑)