お米もご当地?

B級ご当地グルメの祭典、「B-1グランプリ®」の第7回北九州大会が先月開催されましたが、相変わらずのすごい人出で、すっかりご当地グルメブームも全国規模になりました。 全国のゆるキャラも毎日のようにどこかで見かけますし、「ご当地」というキーワードも、一時の流行りではないようです。 そういう私も、FP-RECOのご当地FP®(兵庫県)として活動しています。

 

今年、気になったニュースのひとつに、二人以上の世帯でパンの購入額が米の購入額を初めて上回った(総務省家計調査)というものがありました。 主食であるはずの米についての「コメ離れ」という言葉も、それほど意識されなくなってきたような気さえしてしまいます。

 

そんなお米にも、ご当地ブームではありませんが、米どころとして有名なこれまでの地域のブランド米にとってかわるように、全国各地で続々と新しいブランド米が生まれているようですね。 ごはんが大好きな私としては、とても気になります。

田んぼ

 

B級グルメといえば、文字通りB級なわけですから、もともと高価で特別な食材や料理ではなく、どちらかというと地域で昔から親しまれていた、ごく当たり前だけど美味しい、昔から長く親しまれている料理を主に指すものだと解釈しています。 ご当地では当たり前だと思っているようなものが、他の地域の人から見れば「何?うそっ!」っていうことになるところが面白かったりしますよね。

 

逆に、食に関するブランドというと、牛肉や海産物にもたくさんありますが、その地域でしかとれない希少性に価値があったりするものですから、高価なものが中心です。 ブランド米も高級なイメージですが、やはりそこは日本人。 食べる量が少なくなったといっても、主食の味にはやはりこだわりたいということもあるのでしょうか。

 

長引く不景気によって収入も思ったように増えない、それどころか収入減という時代です。 家計を引き締めるために、食費についてもいろいろと工夫を強いられているような状況ですが、それでもお米には少しこだわりたいという家庭も多いのではないでしょうか。 おかずと違い、毎日食べる主食ですから、お米くらいはあまり節約したくないな~、ということもあるのかもしれません。 私の両親は、「食べる量が少なくなったから炊いたご飯が残ることも多いけど、あまり安い米だと冷やごはんが美味しくなくて」と言います。

 

幅広い消費者ニーズに応えようと、米農家も努力を積み重ねているのでしょうし、何よりも、「食の安全」について真剣に考えることが必要な時代になってきたこともあります。 生産者にもエールを送りながら、ご飯をたくさん食べるように心がけたいです。