「共有」と「所有」のバランス

「共有型経済」が硬直化した市場の活性化に貢献しているというニュースです。

共有型経済ーなぜ「くまモン」は人気になったのか Yahoo!ニュースBUSINESSより

「共有できるものは共有したほうがいい」という考え方に賛成です。

「くまモン」の大ヒットのような、「共有型」キャラクターというのも特徴的な出来事なのかもしれませんが、オフィスシェアやルームシェアについては、昔からありますよね。 また、カーシェアリングなども含めて、「シェアする」というマーケットは、厳しい時代背景が長らく続いたことによる「価値観」の変化や多様化の影響もあって、これからも成長していくような気がします。

ただし、何でもかんでも、「共有」というのでは、家計の「節約」と同じで、「所有したい」という欲望を排除してしまうような「寂しさ」を感じてしまうのは、私だけではないでしょう。 「共有」で構わないと感じるものは「共有」する。 しかし、「所有」したいと願うものは確実に「手に入れる」というのが、日々の暮らしや、将来の暮らしにとって励みになるのではないでしょうか。

高級ブランド

 

「欲しいモノ」と「必要なモノ」の違いを考えてお金を使うことは大切ですが、価値観というのはひとそれぞれです。 長期的な家計の裏づけを大きく逸脱しないのであれば、単純に「欲しいモノ」まであきらめることはありません。 「欲しいモノを手に入れるために頑張る」「頑張った自分にご褒美」というのが必要なタイミングもあるでしょう。 家計管理という切り口だけでなく、「自分らしい暮らし」という面からも、「共有」と「所有」をうまくコントロールして、バランスの良い生活をしたいものです。

 

 

将来、本当にやりたいことは何ですか?

ヤフーが、最長1年間の休暇を取得できる制度を検討しているようです。 さすがに有給休暇とはいかないようですが、休暇中の過ごし方は自由とのことで、休暇後の退職・起業もアリとか。

こうした制度の導入ですが、「仕事の糧になるはず。長すぎることはない」と思いますね。

「自由に長期休暇を」と言われると、私なんて、もう何年もまとまった休みをとっていませんから、「海外のリゾートへ…」くらいしか思いつきませんが、有給休暇ではありませんからね~。(笑) もちろん、検討中の制度の対象となる社員の基準って、いくつも考えられると思いますが、気になりますね。

リゾート

 

十分なキャリアを積んだあと、将来のライフプランについてあらためて「じっくりと考えてみる時間」ということであれば、とても贅沢なことだと思います。 自分自身の人生、将来、本当にやりたいことって、色々な壁があると勝手に考え、年齢を重ねているうちに自然とあきらめていませんか?  一週間の有給休暇くらいでは、本当に仕事をリセットするのも難しいものですが、半年なり一年という期間であれば、完全に仕事から離れることも可能でしょう。 第二の人生を踏み出す機会ということだけではなく、一度、自分自身の人生のたな卸しをして、将来について仕事のことはもちろん、自身や家族の暮らしについて考えてみるチャンスですね。

 

「景気が……」「取引先が……」「上司が……」とか、「収入が……」「お金が……」とか、

 

とりあえず、本当にやりたいことを妨げているモノをリセットしてみて、もう一度考えてみるには、「強制的な長期休暇」くらいはあったほうが、長い人生には必要だと思いますが、いかがでしょうか。 とはいっても、突然、「来月から1年間の長期休暇をとっても良いよ」なんて言われても、「何をやっていいのかわからない」という人がほとんどでしょうから、将来のことって、たまには「本気で」考えておきたいですよね。

 

 

2020年夏季五輪招致

東京都知事の発言が問題になってしまったのは残念ですが、「五輪を東京で!」には大賛成です。 五輪の商業主義や、お金の使い道が他にも…、といった批判もありますが、本日(5月5日)の長嶋、松井両氏への国民栄誉賞受賞式でもわかるように、スポーツの感動っていいですよね。

IOC視察を終えて(上)”国策”となった招致 4年前とは隔世の感 msn産経ニュース

少し前のニュースですが、不勉強な私はパラリンピックについて、これまであまり知りませんでした。 このニュースにも登場するパラリンピック女子走り幅跳びの佐藤真海選手のことがなんとなく気になって、他のニュースも追ってみました。

【日曜に書く】論説委員・別府育郎 なぜ五輪を呼びたいのか msn産経ニュース

2020年というと、まだまだ先のようでもありますが、被災地の復興はどの程度進んでいるのでしょうか。 運動からすっかり縁遠くなってしまった私ですが、日本での五輪開催を楽しみにしていますし、これからはパラリンピックにも注目してみたいと強く思うニュースでした。

国立競技場

 

前述のニュースで、佐藤真海選手のプレゼンテーションにもありますが、「目標を持つことの大切さ」って、ライフプランや家計管理でも同じです。 「将来、わが家はこうしていたい」という夢や希望については、具体的である必要があります。 明確な目標があれば、その目標を実現するために必要な対策を考えて実行することができるからです。 また、それだけでなく、アレもコレもと、やりたいことが多すぎて、本当に優先すべきことを見失ってしまうことも避けることができます。 「周りの人がこうだから」ということではなく、「自分や家族が本当に手に入れたいこと」について、トップアスリートのように明確な目標を持ちたいものですね。

 

 

序列どころか、差別ですね

ときどき、ドラマに登場するくらいなら問題ありませんが、「ママカースト」の話題です。

ママカースト 外車に乗っていたり夫の収入が良いと上層に NEWSポストセブン

公園デビューに始まって、ママ友ができ、なにかと不安な子育ても少し安心になってきた。 その先にあるのが、こうした実態だとすれば息苦しい生活になってしまいますよね。 ママカーストだけでなく、クラスカーストにスクールカーストですって?(汗)

階層上位のママ 会費8000円のランチで困る下位ママ見て楽しむ NEWSポストセブン

よくある話しだとは思いません、というか、思いたくありませんが、ここまでのレベル(?)じゃなくても、複雑な人間関係のことですから、イヤな思いをしたり、苦手な人がいたりって、ある程度はガマンすることも必要かもしれませんね。 程度の問題はありますが。 職場でも地域でも、人間関係で悩むことが多いと困ります。 引越しや転職すればいいという簡単なことでもありませんし、ストレスを抱え込んでしまうのも困ります。

ママ社会

 

ライフプランに限りませんが、家計に関するご相談にお越しになるご相談者の場合、普段の生活や住まい、教育や車について、どうしてもプライドというか「こだわり」のある人もいらっしゃいますが、それは、周りの友人などの影響や「見栄」だったりすることもあります。 「自分らしい暮らし」という意識があれば、あれこれと比べることも少なくなるのですが、なにかとご近所の生活や目線が気になってしまうこともわからないではありません。

 

そのような場合にも、ライフプラン相談というのは役立ちます。 自分自身が、夫婦が、家族みんなが、どのように暮らしていきたいのかを考えていくのがスタートだからです。 お金がたくさんあったとしても、希望する全てが手に入るわけではありません。 「わが家にとって本当に手に入れたいモノ」を確実に実現するには、ライフプランについてじっくりと考え、家族で共有することが大切です。

 

 

 

企業の景況感改善で、消費者の実感は?

昨日、4月5日は、東証第1部の売買高が過去最高を記録しました。 その後、NY外為市場では、発表された米雇用統計の評価を巡って円相場が乱高下しましたが、1ドル=97円50~60銭の水準で終了しました。

株価

 

日銀が4月1日に発表した3月の短観によると、大企業製造業でマイナス8と、3四半期ぶりに改善したということです。 「われわれ庶民の財布が豊かになるのは、いつのことか」という気持ちもありますが、代表的な経済指標が改善されないことには、本格的な景気回復も期待できませんから、実態経済が追いついてくれることに期待するばかりです。

 

つまり、私自身もそうですが、この日銀短観の発表をもって、「うんうん、確実に景気は上向いているよね」という実感のある人は少ないのではないでしょうか。 国民全体の消費マインドがアップするためには、大企業はもちろん中小企業の業況判断指数にまではっきりとした改善がみられないといけないでしょうし、最終的には収入が増えることが重要でしょうね。

 

ま、個人の家計分野において、こうした経済指標に振り回されることはないわけです。 短期的なトレードを重ねる投資家にとっては重要なイベントのひとつですが。(笑)

 

それよりも、長らく不景気だと言われ続けて慣れてしまいましたが、お正月やゴールデンウイークに海外旅行が多いというニュースは定番になっていますし、テレビでも旅行やグルメに関する番組がやたらと多いですよね。 もちろん、いろいろな分野で「価格破壊」は進んでいますが、まるで不景気とは縁のない国のようです。

 

あまり、周りの情報に影響されないで、「本当に手に入れたい、わが家の暮らし」というものを考えておきたいものです。 家族で価値観を共有し、将来、希望する暮らしを続けられるように今を考えることです。 「パッと使う」ことも、ときには必要ですが、「トレードオフ」も忘れてはいけません。

 

 

 

 

幸せの基準

3月20日、「国際幸福デー」にちなんだイベントが各地で開催されました。

幸せってなに? ブータンに学べと初の国際シンポ 京都・立命館大 msn産経ニュース

ブータン国王と王妃が国賓として来日されたのは2011年11月のことでしたが、「国民総幸福量」(GNH)という指標が多くの人に知られるきっかけとなりましたね。

 

「本当に手に入れたい、自分らしい暮らし」というのは、「お金」だけでは実現できません。 もちろん、「たくさん稼ごう」という考えを否定するものでもありません。 将来、希望する生き方や暮らし方を実現するために、今は目標とする収入を手に入れるまで頑張るというのも大切なことですから。

 

仕事柄、これまでに多くの家計に関するご相談者と接してきましたが、ご相談のきっかけとしては、「結婚」「出産」「住まいの購入」「リタイア」と、人生の大きな節目となるタイミングになることも多いです。 多くのご相談者の、たくさんある不安や考え方に接していると、「お金」ってなんだろう……」って考えてしまうこともあります。

 

冒頭のニュースにもありますが、王立ブータン研究所の所長による「多くの所得があっても幸せと感じていない人がいる……」という指摘は、そのとおりだと思いますし、その後に続く、「幸せをつくる要因として、適度な収入や……」というところに共感しました。

 

このブログはもちろん、いくつかのブログやメールマガジンでも書いてきましたが、「豊かで安心な暮らし」には、「三つの健康」=「体の健康」「心の健康」」「お金の健康」が大切です。 ただし、幸せの基準というのは、人によってさまざま。 誰かのライフスタイルにあこがれることも「悪」ではありませんが、大切なのは「わが家の暮らし」です。 希望する「生き方・暮らし方」を具体的に描くことができるまで、家族でじっくりと時間をかけて話し合うことって、意外にできていないと感じます。 ”本当に”手に入れたいライフスタイルですよ、話し合っていますか? わが家だけの「幸せの基準」、考えてみませんか。

 

 

税金?罰金?

ORICON STYLEが実施した「税金」についてのアンケート調査の結果が楽しいです。 「最も上げて欲しい税金」の1位はたばこ税だったようですが、他にも「税率を下げて欲しいもの」や「新たに導入したい税金」などの質問があったようですが、「ポイ捨て税」「「騒音税」という回答には、税金って罰金?のようなイメージが感じられて興味深いです。

日本国憲法第30条 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。

ま、そんな大袈裟な話しは別にしても、頑張って働いて、たくさん稼ぎ、いっぱい納税して社会貢献したいものですね。

リッチ

 

リッチな暮らしとはいっても、価値観は人それぞれですから、どんなライフスタイルに夢を抱くのかは自由ですよね。 ただ、普段はつつましい生活をしていて、車くらいしかこれといった趣味がなく、ようやく憧れの高級外車を買えるようになったというようなときに、やたらと税率が高いからといってあきらめられるのかどうか……。 罰金どころか、ご褒美のようなものですから、気持ちよく納税できるかもしれません。(笑)

 

節税の範囲を逸脱した大型の「脱税」事件も見かけます。 たくさん稼いで、気持ちよく納税できる、そんな社会が理想ですが、税金のムダ遣いと思えるようなニュースを見かけるたびに残念で仕方ありません。 税の三原則「「公平・中立・簡素」って、難しいものですね。

 

 

自分らしいお金の使い方

初売りで人気の「福袋」も、ますます過熱しています。 初詣と同じように、初売りの行列もすっかりお正月の定番となりました。 動物園飼育、横綱白鵬に会える…など”体験型”福袋が人気 関西の初売り

初詣

いえ、過熱しているというよりも、多様化する消費者ニーズに対して、涙ぐましい努力の成果ということでしょうか。 根強い節約志向の一方で、「こだわり消費」にも注目が集まっています。 「価格が安くなければ売れない」という消費とは対極ですが、「高くても本当に価値があるものは売れる」という消費スタイルですね。 「自分らしさ」をキーワードにした価値基準により、商品の選択も多面的になり、購買行動も自立しているということでしょう。

 

「節約ばかりでストレスが溜まり、数ヶ月後には散財してしまった」

 

というのは、よくある話です。 余計なストレスを溜めないためには、財布の紐を「締める」ところと「緩める」ところ、緩急というのは必要だと思いますが、それは長期的な家計管理にも当てはまります。 自分らしいライフスタイルを実現するために必要な、予算面からのアプローチですね。 将来実現したいライフイベントについての予算を考えると目標設定ができます。 そこから逆算して日々の家計管理に生かしていくと、お金の使い方にも緩急をつけることができます。

 

自分らしいライフスタイルを実現するための長期的な展望がはっきりしていれば、「欲しいモノ」と「必要なモノ」の区別ができ、お金を使う場合の優先順位を考えることができるようになります。 お金の使い方にメリハリをつけて、「本当に欲しいモノ」を確実に手に入れるようにしたいですね。

 

今度は、「デパ婚」

2005年から7年間にわたる大改装を終えた阪急梅田本店は、10月の先行開業から11月の全面開業の約1カ月間で累計来館者数400万人を記録したようです。 全面開業初日には約17万人が訪れたとのことで、昨年、増床した大丸梅田店や新たに出店した三越伊勢丹、大阪ステーションシティのオープンと、賑やかな話題が続きますが、あまりの人出に戸惑う人も多いようです。

 

大きく変貌するのはキタでけではなく、ミナミでは日本最大の売場面積となるあべのハルカス近鉄本店の先行開業が2013年春に予定されています。 同じように、東京スカイツリーや、工事の終わった東京駅丸の内駅舎などの賑わいも続いていますが、相変わらず苦戦を強いられている周辺都市の駅前商業施設や商店街などと比較すると、あまりにも対照的で考えさせられることもありますね。

 

 阪急が梅田本店で”模擬結婚式”開催 「デパ婚」で若者需要掘り起こす

 

阪急梅田本店のリニューアルで最大の特徴となったのは、4フロアーを吹き抜けにしたイベントスペース「祝祭広場」ですが、この広場を見たいと訪れている人も多いようです。 今後、どのようなイベントが開催されるのかにも注目が集まっていますが、ここでは、「デパ婚」という新しい言葉が登場しました。

 

「派手婚」「地味婚」に加えて、レストランウェディングやガーデンウェディングと、結婚式場やホテルでの結婚式だけでなく、より個性やこだわりを大切にする時代の変化に、いち早く対応したということでしょうか。

ウェディング

結婚をきっかけに、独身時代の「私らしさ」に加えて、「あなたらしさ」や「私たちらしさ」も共有していくというように、「2人の価値観」を大切に考えるライフスタイルはカッコいいですよね。 結婚後の家計全般についてのご相談にお越しになる新婚さんが、お互いの価値観を認め合い、一緒に将来のライフプランについて夢を語れるようなご相談者の場合には、相談を受けている立場の私としても、とても清々しく、気持ちのいいものです。

夫婦、そして、家族の「生き方」「暮らし方」について話し合うことが大切なのはいうまでもありませんが、将来、お金のことで振り回されたりしないように、経済的な裏付けを考えておくことも大切です。

 

 

 

 

買わなきゃ当らない

昨日から、年末ジャンボ宝くじの販売が始まりました。 恒例ですが、東京・銀座の西銀座チャンスセンターの行列がニュースでも報道されていましたね。 大阪で宝くじといえば、大阪駅前第4ビル特設売場ですが、こちらも毎回、大賑わいとなります。 今年は、1等前後賞合わせて史上最高の6億円が当るかも!?ということで、一段と盛り上がるのでしょうか。

 

宝くじの高額当選者だけに配布される、「【その日】から読む本 突然の幸福に戸惑わないために」という小冊子があるらしいのですが、非売品で、内容の一部については、東京・大阪の宝くじドリーム館で閲覧することもできるようです。 冊子の作成には、法律家や臨床心理士、ファイナンシャル・プランナーなどの専門家などの意見も参考にしたとかで、ちょっと内容が気になりますね。

 

当選金額にもよりますが、当ったときのシミュレーションってしますよね? もちろん、当選金額ごとのシミュレーションです。 というか、そんな時間が非常に楽しいわけですから。(笑)

 

しばらく、落ち着くまで考えてみる

招き猫

あとで後悔しそうなのは、「もっと殖やしてやろう」という感情に負けることでしょうか。 当選金額が大きければ、「仕事も辞めちゃおう」という人もいるようですが、空いた時間と、そこでのお金の使い道がさっぱり思い浮かばない私なんかには真似のできないことです。(汗)

 

いきなり、思いもしなかった大金を手にしたとき、逆に、「大きな不安」というのもすぐにやってきそうです。 「持たない不安」よりも、「持つ不安」のほうが贅沢な悩みですが、「当ったら何に使おう」って、事前に楽しむ時間だけは限りなくありますから、そんな時間を大切にしておきたいですね。