生涯現役宣言

「まだまだ、若いもんには負けへんで~!」

働くシニア1192万人 6年連続最多更新 就業者の2割 総務省調査 msn産経ニュース

働いている人のうち、ほぼ2人に1人が60歳以上ということで、これからは、働くシニアが存在感をアピールするようになるのでしょうか。 もちろん、「改正高年齢者雇用安定法」の影響もあるとは思いますが、「現役世代の収入減につながるのではないか?」といった見方もあります。 「まだまだ、負けへんで~!」という元気なシニアばかりだといいのですが、「仕方ないから」と、消極的に働く人が多いようだと雇用サイドも負担を感じるかもしれませんね。(汗)

通勤

 

年金受給開始年齢の引き上げで、定年が延長されることは予想できたことですから、「60歳ですっぱり退職したかったのに……」という人も少なくなっているとは思いますが、60歳以降の働き方については、どのような「生き方・暮らし方」を希望するのかというのと一緒に考えておく時代になったということですね。

 

私なんかのように自営業者はもちろんですが、会社勤めの人もこれからの時代は、「いつまで働くのか」「どんなペースで働くのか」ということについても、ライフプランと一緒に考えておく必要があります。 キャリアプランとライフプランは同じなんですね。 もちろん、キャリアといっても会社勤めだけに限りません。 地域の自治会活動やボランティア、趣味や仲間との交流まで、幅広く考えてみれば、外での活動というのもたくさんあるものです。 「現役」という言葉のもつ意味も時代とともに変わってくると考えれば、「引退」や「リタイア」、「セミリタイア」ということを意識するよりも、「生涯現役!」というのが若々しくっていいかもしれません。 実際、60歳代って、まだまだ元気ですから、60歳を待たずとも、早めに「生涯現役宣言」をしてみませんか。

 

 

自由に解雇できる社会

このニュースだけで、安倍首相がサラリーマンの敵か味方かって、判断するわけにもいきませんが…。(笑)

安倍首相はサラリーマンの敵か味方か…「解雇自由化」断念のウラ livedoor NEWS

「解雇規制緩和」って、アリなのかも。 マイナスの面が誇張されているようにも感じませんか? リストラって言葉を子どもでも知っている時代ですが、自分から「辞めます」というまで追い詰めたりするようなことって、この解雇自由化とは別の問題のようにも思えますよね。

会社って?

 

「自由に解雇できる」といっても、なんでもアリではありませんし、そもそも、そんなことを続けていては企業にだって悪影響があるはずです。 会社に愛想をつかして辞めていく人材も増えるでしょうし、「あの会社は…」っていう評判だって、この情報社会ではあっという間に広がります。 もちろん、雇用側の論理だけでなく、働く会社員の立場としても、働く意味や目的といったことを考えて、自分らしい「生き方」や「暮らし方」を手に入れたいものです。

 

ライフプランとキャリアプランは、アプローチの仕方に違いはありますが、基本的には同義です。 簡単に会社を辞めたりすることは勧められませんが、「どんな人生を送りたいのか」…、しっかりとした裏づけのもとに、今から準備を始めておくことも必要です。 どうも、「なんとかなるやろ」という時代ではなくなっているようですから。

 

 

「理想の上司」と「理想の部下」

理想の上司はいいのですが、逆に、「理想の部下」みたいな調査ってないのでしょうか。(笑)

1位は池上彰さんと天海祐希さん 新入社員の理想の上司 たかみな8位、山中教授9位 msn産経ニュース

調査結果は、その時々のメディアでの活躍に左右されるでしょうから、そのまま有名人の人気のバロメーターともいえそうですが、「頼りがい」のある上司像というのが上位にランクインするための要素でしょうね。

実際の職場でも、「頼りがいのある上司」と「頼りがいのない上司」、どちらに人気が集まるのかは決まっていますね。(笑) また、上司に「頼りがい」を求めることも間違いではないと思います。

理想の部下?

 

「うちの上司は頼りになんなくて」と思っていても、「反面教師」として、その分だけ発奮して頑張れるということもあるかもしれませんが、やはり、「頼れる上司」がいてくれたほうがいろいろと救われることも多いでしょう。 いくら好きな仕事だったとしても、社会ではそれなりにストレスも多いものです。 男女関係ということではなく、「憧れの上司」っていうリアルな目標があったほうが何かと支えになりますよね。

 

ただし、私なんかのサラリーマン経験からだと、必ずしも「憧れの上司」が「出世街道まっしぐらのエリート」というわけではありませんので、そのあたり、大人の社会って複雑ですね~。(笑) なんだかんだと忙しくしていても、月日の経つのは早いものです。 あこがれの上司を目指しながら、「上司から頼られる部下」に、早くなれればいいですね。

 

 

「理不尽」にどう向き合う

本日は、入社式のニュースが目立ちましたね。 日本生産性本部が毎年発表している「新入社員のタイプ」ですが、今年は「ロボット掃除機型」だそうです。

【浪速風】今年の新入社員は「ロボット掃除機型」 msn産経ニュースwest

就職が厳しいことはもちろん大変ですが、就職後に待ち構えている「七五三の法則」というのも気になります。(汗)

新卒離職率が低い、ホワイト企業トップ300 YAHOO!ニュース

ブラックだホワイトだと、就活中の学生さんも情報が多すぎて大変ですね。 ま、あとで「しまった!」というのよりはマシだということなのでしょうか。

新入社員

 

あまりにも酷い職場環境であれば、早めの離職も仕方ないかもしれませんね。 心を病んでしまうようなことになってもいけません。 しかし、程度の違いこそあれ、社会に出ると「理不尽なこと」もあります。 「負けるな!」とか言うつもりもありませんが、「耐える」とか「踏ん張る」ことも必要ではないでしょうか。 あと、できれば上手に「やり過ごす」とか。(笑)

 

「自分探し」「居場所探し」も大切ですが、「ある時期、徹底的にやってみる」ことも良い経験になります。 社会人としての第一歩を踏み出した皆さんが、いろいろと経験を積むなかで、「自分らしい」ライフスタイルを手に入れることができるように応援したいですね。

 

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「企業理念」って、やはり大切

厳密には、「企業理念」と「コーポレートスローガン」は違うものだと思いますが、ヤクルト本社のコーポレートスローガンは、「人も地球も健康に」でした。

“ヤクルトレディ”700人を正社員に、年収は150万円→200万円 群馬ヤクルト マイナビニュース

ヤクルトレディって、業務委託契約だったんですね。 すっかり、パート契約だと思い込んでいました。 契約形態が変わりますから、年収が50万円アップだと、10年間で500万円の違いか~、というように単純にはいきませんが、それでも大きなインパクトですね。

ヤクルトスワローズ

 

夫婦でご相談にお越しになる場合、家計改善のために、妻が「私もパートで働く予定です」ということも良くあるのですが、パートで働く場合の職場や、条件などについても具体的に調べているご相談者の場合と、そうでないケースとがあります。 さらに、パートで働いた収入のなかから、金額にしていくらを家計に入れるのか……、といったことまで検討しておく必要がありますね。 外に出て働くとはいっても、それなりに支出も伴いますから、よくある「年収100万円くらいに抑えておいて」という場合でも、そのまま100万円が家計に入るわけでもありません。

 

パートで働くという場合でも、働くことの目的や動機が「厳しい家計を助けるため」であっても、もちろん構わないのですが、「これくらいのペースで働いて、パート収入からこれくらいの金額を家計に入れれば、将来、こんなに家計が見違える」というところまで予測できていれば、働くことのモチベーションや家族の協力も違ってくるのではないでしょうか。 冒頭の群馬ヤクルトの場合、ヤクルトレディの働き方の選択肢を増やすという意味でも、素晴らしいことですし、環境問題への取り組みも積極的です。 企業理念やコーポレートスローガンのようなものを、一般家庭に持ち込んで「わが家スローガン」を掲げるのもいいかもしれませんね。

 

 

何歳まで働きますか?

今や、長寿県といえば長野県ですね。 健康増進に地道に取り組んできた長野県発のさまざまな活動が広がっています。

平均寿命1位 長寿を喜べるように 信濃毎日新聞[信毎web]

ところで、長寿とはいっても老後の医療・介護に対する不安は逆に増すばかりです。 大切な老後生活の基礎となる年金についても不信感は増すばかり。

病院

 

年金制度の大幅な改正とともに、65歳まで働くというのが、いよいよ一般的な時代がやってきました。 「できれば早めにリタイアを」にあこがれもあるとは思いますが、現実的には収入がとぎれることのないように働き続けるということになりますね。 ただ、働き方のペースとしては、これから選択肢も増えてくるでしょうから、60歳以降のライフスタイルについては、何を優先したいのか考えてみたいですね。

 

「好きな仕事」「楽しい仕事」と続けられる人はハッピーですが、そんな人ばかりとは限りませんし、ストレスを抱えないように自分なりのペースで元気に働くことができればいいのですが。 冒頭の長野県に限らず、これからは「元気で長生き」がキーワードです。 そのためには、「3つの健康」つまり、「体の健康」「心の健康」「お金の健康」どれも大切ですね。 バランスのとれた自分らしい暮らしの準備をしておきたいものです。

 

 

 

居場所探しと自分探し

高学歴ワーキングプアどころか、超高学歴ワーキングプアな時代なんですか?(汗) 私などには別世界の、専門的な研究を続けるために大学院に進むという選択肢だと思いますが、最近では、希望する会社や職種への就職がかなわないので大学院に進むということもあるという話を聞くこともあります。 もちろん、いろいろな考えや計画があってのことだとは思います。 しかし、その先に、さらなる試練が待っているかもしれないことまで受け入れてのことなんでしょうね。

社会に出て、数十年経つような大人でも悩んだり、迷ったりしています。

55歳のハローライフ

自分探しをするために会社を辞めなくていい!ANDキャリア論

キャリア未来地図の描き方

進路

自分の本当の居場所って?求めている自分像って?と、追い求めることは大事なことですが、見つけるまでには長い時間が必要なのではないでしょうか。 「見つかった!」というよりも、「たどり着く」とか、「積み重ねる」というイメージだと思います。 将来を考え、悩んだり、失敗したり、という今の経験が大事で、日々の暮らし方・生き方を大切に考えたいですね。 もちろん、たまには思いっきりハメを外したり、遊んだり、な~んにもしない!ということも含めてですよ。 泣いたり、笑ったり、でも大きく誤らない、そんなライフスタイルを応援したいです。

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変わる職業観・就職観

厳しい就職活動は続いていますが、大企業を志向する大学生に中小企業の魅力がうまく伝わっていないことによるミスマッチも、原因のひとつではないかと言われています。 私自身は、キャリアプランについての専門ではありませんが、ファイナンシャル・プランナーとしてライフプラン専門に活動しています。 キャリアプランとライフプランについては、アプローチの方法は違うものの、考え方は非常に似ています。

 

また、仕事以外のところでNPO法人に所属し、10代の子どもたちや大学生スタッフと一緒に事業を行っていることもあり、若い世代の職業観や就職観について知る機会にも恵まれています。 就職活動中の大学生にとって、最も近い社会人は父親であったり母親であったりすると思いますが、大学生にとっても家族や親戚以外の大人と接する機会は少ないようで、私としても逆の立場から良い経験となっています。

 

私が就職活動をしたのは、今から30年前のことになりますが、当時、就職と言えば、会社に入って定年まで働き続けることでした。 今のように、転職や起業が一般的な時代ではなかったので、一生働く会社を選ぶという意味では重い決断だったはずですが、それほど悲壮感もなく、どちらかというと楽観的だったということではいい時代だったのもしれません。

 

当時から、大企業に人気が集中する傾向はありましたが、それは今でも変わりません。 もちろん、給与水準や恵まれた福利厚生など、人気の原因はたくさんありますが、何よりも「安定している」ことや、「誰に聞かれても知っている会社」という意味での魅力も大きいのではないでしょうか。(最近は、大企業の安定性も揺らいでいますが)

大企業志向

 

思った会社に就職できず、大学院に進学したり、就職浪人としてアルバイトを続けたり、ということも残念ながら仕方ない側面もありますし、「優秀な中小企業もある」ということを伝えるといっても、そのための意識改革を含めて難しいことなんでしょうね。

 

学校によっては、内容の違いこそあれ、中学校からキャリア教育のプログラムを導入する時代です。 早くから多くの選択肢を示すことや、仕事について考えることも必要なことかもしれませんが、景気回復とともに新卒採用が増えることで多くの問題は避けられるのかもしれません。

 

また、就職できない学生の人数が多いこともそうですが、個人的には就職後の早い時期に退職してしまう人が多いことも気になります。 就職後3年以内に離職する比率は、大卒3割・高卒5割・中卒7割にも達するという、「七五三の法則」という言葉を初めて聞いてから何年も経ちますが、その後改善したという話は聞かないような気がします。

 

「苦労してようやく入った会社だったけれども、思っていた仕事とは全く違っていた」

 

というのもミスマッチのひとつかもしれませんが、ここでも一概に「もっとガマンしなさい」とは、なかなか言えないものです。 さらに、在学中に起業したり、一代で巨大企業グループに成長したIT企業の社長に憧れたり、という部分でも時代の流れということでしょうか。 「こんなはずじゃなかった」というストレスの積み重ねが、短絡的な行動に結びついているとすれば心配です。

 

いずれにしても、次の就職先が決まらない、これといって今後の方向性も定まっていない、という状態でも離職をしてしまうほどの厳しい職場環境であれば、それも残念なことですが、あまりにもそうしたケースが多いとすれば、やはり考えてしまいますね。

 

「今は、じっくり社会人としての経験やコミュニケーション能力を積みながら、次のステップを見据え、資金や人脈などの準備を進める時期だ」と考えれば、「ガマン」の度合いも変わってくると思う私の考えは甘いのでしょうか。 長い人生ですから、将来の「生き方・暮らし方」を考えることは大切ですが、生きていくために必要な「お金」を稼ぐ手段についても長期的な目線で考えることが必要です。  ライフプランとキャリアプランは一体です。