防災と減災と自助

兵庫県のご当地FP® 溝本です。 全国のご当地FP®が神戸に集合!ということで、2014年4月11日(金)から1泊2日の「学び」のツアーに参加させていただきました。 たくさん学び、たくさん歩き、たくさん食べ、たくさん飲み、たくさん話し、たくさん笑い……、盛りだくさんの2日間でした。

当初の計画では、淡路島の野島断層を保存している北淡震災記念公園にも行ければということでしたが、時間の関係でやむなく断念し、集合は神戸の「人と防災未来センター」です。 せっかくなので隣のJICAプラザ関西の見学と、食堂で月替わりのエスニック料理からスタートしました。

2014年4月のメニューはウガンダ料理 JICA関西 広報展示室

 

「人と防災未来センター」は、私も十数年前に来たことがありますが、展示内容は飛躍的に充実していました。 団体見学の標準コース所要時間は2時間ということでしたが、本気になれば丸1日かかりそうな勢いです。 「語り部」による震災時の体験談に始まり、大迫力の1.17シアター、震災直後の様子を再現したジオラマ、復興までの道のりと課題をテーマにしたドラマなど、かなりの衝撃です。 たいへん貴重だと思われる展示資料も豊富で、一つひとつ見ていると時間はいくらあっても足りません。

まずは集合写真 写真パネル展示 津波の脅威 震災関係資料

止まったままの時計 自助・共助・公助 耐震モデル 奥の建物が人と防災未来センター

 

阪神淡路大震災をきっかけにして、それまでの「防災」の考え方だけでは大規模災害にはとても十分とはいえないということで、「減災」という考え方が必要なことが当たり前になったとのこと。 行政主導では限界があり、行政と市民との協働による「防災・減災」のまちづくりが必要になっているという考え方が広がり、今では各自治体などの災害マニュアルでも一般的になっているようです。

「自助7割・共助2割・公助1割」という考え方を教わりましたが、これも大切なことだと強く思いました。

(液状化実験)

液状化実験 液状化実験

(耐震設計実験)

耐震設計実験 耐震設計実験

 

さて、その後は、神戸のハーバーランドまで足を伸ばして、目的地は「神戸港震災メモリアルパーク」です。 人と防災未来センターでは予定時間を大幅にオーバーしたため、途中の「南京町食べ歩き」はなくなりましたが、その分、のんびりと見学できました。 ここでは、生々しい震災の痕跡を確認することができますが、ハーバーランドの素晴らしい景色もあって救われる感じです。

神戸港震災メモリアルパーク 神戸港震災メモリアルパーク 神戸港震災メモリアルパーク 神戸港震災メモリアルパーク

ちょうど暗くなり、夜景を楽しみながらハーバーランドで食事を済ませて、あとは深夜まで盛り上がり……。(笑)

神戸ポートタワー 神戸ポートタワー 神戸ハーバーランド 神戸ハーバーランド

 

翌日は久しぶりにのんびりしたあと、ケーキでスタート。(笑) 午後は周年祭に参加して、多くのFPさんと情報交換です。 たくさんの刺激をもらって、いろいろな意味で2日間ずっと満腹状態です。

ケーキ 周年祭 なぜか、乾杯の音頭 FPだけができること

 

えっと、これで終わると、単なる日記になりそうなので、もう少しだけ。(笑)

「災害への備え」という意味では、火災保険や地震保険の役割も非常に大きいわけですが、「個人で備えておくべきこと」を考えてみると、それは非常に幅広いものになります。 前述しましたが、「自助7割・共助2割・公助1割」という考え方は非常に大切ですし、大規模災害時の避難場所や避難ルート、連絡方法を家族で確認・共有しておくことはもちろんですが、まだまだほかにもたくさんありそうです。 家計のリスクマネジメントという意味では、火災保険と地震保険との考え方の違いはもちろん、もっと根本的な部分でのリスク対策など、FPとして何を伝えることが必要なのか、今さらながら大きな課題を突きつけられたような気がします。

私自身、実家は被災し、全壊認定でその後建替えることになりました。 私が現在活動している宝塚市でも大きな被害があり、今でも当時の様子を聞くことは多いです。 たまたまですが、地域のボランティア活動でまちづくりに関係していることもあり、現在も「災害時の見守り活動」についての準備が始まっているところです。 東日本大震災では「絆」という言葉が大きなテーマになりました。 「自助と共助」という言葉の意味はとても深いものがあります。 ぜひ、皆さんも一度、じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、「人と防災未来センター」ですが、チャンスがあれば訪問してみることをお勧めします。 また、豊富なコンテンツはHPも同じです。
人と防災未来センターのサイトへ

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