備えとして有効な、家計の「体質改善」

スターバックスが都心部のオフィスビル内や駅ナカなどに、小型店の出店を始めるするようです。 コンビニやファーストフードがカフェに力を入れ始めたことに対抗することもあるようですが、メニューや従業員を大きく削減できることに加え、店舗面積も従来型店舗の半分程度に抑えることで、運営コストの削減や新たな出店候補地を確保する意味があるようです。 カフェの市場は順調に拡大していますが、業績が順調なスタバといえども競争激化に備えて、新たな低コスト戦略を取り入れるということでしょうか。

 

本業が順調なうちに、次の展開を考えていく必要があることは、経営戦略面でも大切なことですが、個人の家計分野でも、コストを意識することが必要な時代になっているように感じます。 「慢性的に高コストな家計」では、将来に備える貯蓄が思ったようにできないという側面がありますが、「本業が順調」つまり「順調に収入が増えている」うちはそれほど危機感もなく、大きなライフプランの変化に直面した場合の「備え」として不安が生じるケースがあります。

体質改善

会社の業績不振やリストラといったことだけでなく、配置転換や転勤もきっかけになるかもしれませんし、家計の支出を大きく削減する必要があるとき、ムダと割り切って切り捨てることのできる支出項目はあるでしょうか。 今は、家計に占める通信費の大きさに頭を悩ませるケースが多いと思いますが、一人一台保有になった携帯電話というか、最近ではスマホやタブレットの登場で、一人複数台という時代になっています。 「いざというときには、手放せばいいや」というのは、意外と、心情的な痛みを伴うこともありますし、購入した住まいや、子どもの教育進路のように、急な軌道修正が難しい支出も多いです。

 

「なかなか、思うように貯蓄ができないな~」

 

という期間が長く続くようであれば、高コストな家計になってしまっている可能性があります。 そして、収入減という問題に直面した場合には、収入が多い家計ほど問題が大きくなることが考えられます。 恵まれた収入をもとに、それまで順調に「貯蓄」という「備え」ができていれば、乱暴な支出削減を強いられるまでに至らないかもしれません。 一度、手に入れた便利で豊かなライフスタイルの一部を手放すというのは辛い側面もありますから、漫然とやり繰りをするのではなく、やはり長期的な家計運営の視点が欠かせません。 「順調なうちに次の一手を」という、スタバのニュースが家計分野でも参考になりますね。

 

「いつ」「どんなお金が」「どのように必要になるのか」具体的に考えたことがありますか?

 

コメントは受け付けていません。